ことわざナルゾウ

ことわざは、観察と経験そして知識の共有によって、長い時間をかけて形成されたものである。その多くは簡潔で覚えやすく、言い得て妙であり、ある一面の真実を鋭く言い当てている[要出典]。そのため、詳細な説明の代わりとして、あるいは、説明や主張に説得力を持たせる効果的手段として用いられることが多い。

慣用句と重なる部分もあるが、一般の文の中でその一部として用いられるものを慣用句といい、文の形をとるか、または簡潔ながら文に相当する意味を表すものをことわざというのが普通である。

ことわざの基本構造が「AはB」「AのB」「AよりB」といった偶数構造であることは、多くの研究者によって指摘されている[1]。たとえば、折口信夫は歌とことわざの分かれ目を、歌が奇数律であり、ことわざが偶数律である点に着目した。また、池田弥三郎は俳句や川柳が偶数仕立てに短縮されてことわざに変化することに着目し、文芸とことわざの違いを説明している。